外壁塗装の耐用年数って?減価償却と併せて解説
外壁塗装の耐用年数って?減価償却と併せて解説
このページでは、「外壁塗装の耐用年数って?減価償却と併せて解説」をご紹介しています。
2021/01/31
外壁塗装の寿命は塗料の種類によって違いますが、皆様は塗装が必要な時期の目安はいつだと思いますか?
長くて10~20年、短くて3~4年と塗料によって塗装しなければいけない時期が異なります。
この耐用年数の時期を見誤って、外壁に深刻なダメージを与えて高額なリフォームが発生しないように、正しい知識を身につけておきましょう。
コンテンツ目次
外壁塗装の耐用年数と減価償却について
そもそも耐用年数とは、「使える予定の年数」のことを指し、限りがあることを示しています。
そして、外壁塗装の耐用年数は大きく2つに分けられます。
一つ目が塗料の耐用年数。
こちらは各塗料メーカーが自分たちで作った塗料の、塗装後から何年間耐久性を保っていられるかを示したものです。
二つ目が建物の耐用年数。
こちらは国税庁が発表している建築材ごとの建物の寿命を発表しているものになります。
耐用年数ならなんとなく聞いたことがあるけど、減価償却なんて初めて聞いた、という方もいると思います。
2つとも外壁塗装の耐用年数に大きく関わりがあるので、下記で詳しく説明していきます。
塗料の耐用年数
各塗料メーカーで出している塗料一つ一つの耐用年数を書いてしまうと膨大な量になってしまうので、ここではメーカーではなく塗料の種類で、耐用年数の違いを説明します。
耐用年数だけで言えば、フッ素系塗料・遮熱系塗料 > ピュアアクリル塗料 > 光触媒塗料 > シリコン系塗料・ラジカル系塗料 > ウレタン系塗料 > アクリル系塗料という順に高額・高性能になります。
ちなみに、近年では外壁塗装工事の時にアクリル系塗料は滅多に使われません。
現在はシリコン系塗料が主流で、昔と違いシリコン系塗料でも15年くらいの耐用年数は保てるようになっています。
しかし、各メーカーは新築時に塗装することを想定して耐用年数を決めている為、「新築時」と「10年後の外壁塗装工事」での耐用年数にはズレが生じます。
では各メーカーで出されている耐用年数というのは、どうやって計算されているのか。
それは各塗料メーカーが「促進耐候性試験機」と呼ばれる、試験機を用いて、塗料の耐久性・耐用年数を検証して数値を出しています。
しかし、この実験機を用いて計算された耐用年数は実際の環境下で行われたものでないことと、約10年サイクルで塗装されることを想定したものではないため、「新築時」と「10年後の外壁塗装工事」での耐用年数にズレ生じるわけです。
かといって、各塗料メーカーが出している耐用年数を全く信じてはいけないということではなく、あくまでも目安として覚えておくことが望ましいです。
建物の耐用年数
国税庁から建築材での耐用年数が発表されています。
しかし、建物は耐用年数が過ぎたからといって住めないわけでは無いのでご安心ください。
それでは、建築材の違いで建物にどういった耐用年数がでるのか見ていきましょう。
木造(サイディング張):22年
木骨モルタル造:20年
れんが造・石造・ブロック造:38年
軽量鉄骨造:27年
重量鉄骨造:34年
鉄骨鉄筋コンクリート造:47年
このように鉄筋や鉄骨、レンガなど石造で建てられた建物の耐用年数が長いことがわかります。
例えば、耐用年数が22年である木造(サイディング張)の建物は、そのまま何もしなくても22年間保っているわけではありません。
経年劣化はもちろん考慮に入れますが、きちんと外壁塗装でメンテナンスを加えて、良い状態に保ってこその22年間です。
良い状態を保てるようにメンテナンスをしていかなければ、国税庁が発表している耐用年数にはならないので注意が必要です。
建物に関しては、築年数が経過すればするほど、修繕費用が大きくなっていきます。
その関係で外壁塗装が1回目と2回目では建物の痛み具合が違うので塗装費用も変わってきます。